グレート・ピレニーズ(英語表記)Great Pyrenees

翻訳|Great Pyrenees

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレート・ピレニーズ」の意味・わかりやすい解説

グレート・ピレニーズ
Great Pyrenees

イヌの一品種。ピレニアン・マウンテン・ドッグともいう。ピレネー山脈を主産地とする大型の牧羊犬で,血統的にはハンガリー原産の kuvaszと maremmamo-abruzzeseに近いとされる。おもにヒツジの群れをオオカミから守る仕事をしており,訓練しだいでは雪山の遭難救助犬にもなる。体は巨大で態度も堂々としているが,性質は従順で忍耐強い。子供にも辛抱強く対応し,家庭犬としての人気も高く,しばしば「白い毛皮を着た紳士」と称される。しかし,飼育は広い場所を必要とする。体高 65~80cm,体重 40~57kg。頭部は大きく,額から側頭部にかけて湾曲する。眼はアーモンド形,耳は比較的小さく,前方V字形に垂れる。尾にはふさふさとした羽状毛があり,普段は垂れているが興奮すると巻尾になる。四肢には筋肉が発達する。被毛は中程度の長さであるが,頸と尾の近くの毛が長い。下毛が豊富。毛色は白,もしくは白色地に褐色の斑が額と耳,尾に分布する。

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犬&猫:ペットの品種がわかる事典 「グレート・ピレニーズ」の解説

グレート・ピレニーズ【Great Pyrenees】

フランス原産の大型犬。力強さと機敏さに長け、ピレネー山脈で護羊犬として活躍していた。現在は家庭犬としても飼われている。白色または少量の斑がある。アニメ名犬ジョリィ」(1981年)の主人公が、この品種。JKCでは、第2グループ(使役犬)に分類する。◇ピレニアン・マウンテンドッグともいう。

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世界大百科事典(旧版)内のグレート・ピレニーズの言及

【ピレニアン・マウンテン・ドッグ[種]】より

…原産地がスペインの牧畜犬,家庭犬。グレート・ピレニーズGreat Pyreneesとも呼ばれ,スペインとフランスの国境地帯のピレネー山脈が名称の起源になっている。中世には家畜の群れをオオカミやクマから守る牧畜犬,城や国境の歩哨犬や警備犬,また貿易商人の荷物を背に負って国境の山地を越える作業犬として幅広く活躍したと伝えられる。…

※「グレート・ピレニーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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