グレーブズ,R.J.(読み)ぐれーぶず

世界大百科事典(旧版)内のグレーブズ,R.J.の言及

【バゼドー】より

…ハレ大学で学んだのち2年間パリ留学,外科を研修してメルゼブルクの町に落ちつき,地区医官を兼ねて開業した。1840年,眼球突出,甲状腺肥大,心悸亢進を主徴とする症例を報告,これが最初の報告と思われて彼の名前がつけられバセドー病と呼ばれたが,のちに彼以前にもR.J.グレーブズほかが記載していたことがわかり,現在では正式にはグレーブス病という。【中川 米造】。…

【バセドー病】より

…ドイツの医師K.A.vonバゼドーにより1840年に報告された甲状腺腫,眼球突出および頻脈を特徴とする疾患。同一の疾患は,1800年にイタリアのフライアーニGiuseppe Flaiani(1741‐1808)が,25年にはイギリスのパリーCaleb H.Parry(1755‐1822)が(死後発表),また35年にはアイルランドのグレーブズRobert J.Graves(1797‐1853)が,それぞれ独立に発表しており,国によってフライアーニ病とかパリー病とか呼んでいたが,現在国際的にはグレーブス病が病名として用いられている。日本ではドイツ医学が主流であったため,現在でもバセドー病が診断名として用いられている。…

※「グレーブズ,R.J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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