グローバル・パートナーシップ(英語表記)global partnership

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グローバル・パートナーシップ
global partnership

世界経済や国際政治イニシアティブを発揮し,発展途上国への援助および環境問題・地域紛争への対処など,世界の平和・繁栄にかかわるグローバルな問題を,共同で解決していこうという日米関係の新しい在り方を指す。日米安保体制の下,日本はアメリカのジュニア・パートナーとして目覚ましい経済発展を遂げたが,日本が経済大国となった 1970年代には,日米間のイコール・パートナーシップという言葉が盛んにいわれた。 80年代には,「新冷戦」とも呼ばれた状況の下,日米双方で新保守主義が台頭し,同盟関係が深まった。 90年代に入り冷戦構造が崩壊するに伴い,新たな関係を模索する日米にとって,グローバル・パートナーシップは,単に日米関係にとどまらず,国際社会での両国将来を規定する言葉として重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android