グローフェ(英語表記)Ferde Grofe

改訂新版 世界大百科事典 「グローフェ」の意味・わかりやすい解説

グローフェ
Ferde Grofe
生没年:1892-1972

アメリカの作曲家,編曲家。ロサンゼルス交響楽団のビオラ奏者を10年間つとめたのち,ビッグ・バンドのメンバーとなった。P.ホワイトマンに編曲家としての手腕を認められ,ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》を管弦楽に編曲して名声を博した。自作は主として描写音楽が多く,国立公園グランド・キャニオン景観を管弦楽で描いた《グランド・キャニオン組曲》(1931)はトスカニーニによって演奏された。ほかに《ミシシッピ組曲》など多数の組曲がある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グローフェ」の意味・わかりやすい解説

グローフェ
ぐろーふぇ
Ferde (Ferdinand Rudolph von) Grofé
(1892―1972)

アメリカの作曲家、編曲者。ニューヨーク生まれ。ロサンゼルス交響楽団にバイオリン奏者として10年間在籍したのち、1919年ごろからポール・ホワイトマン楽団の編曲者となり、24年ガーシュインの『ラプソディー・イン・ブルー』のオーケストレーションによって名をあげた。自作のなかでは『グランド・キャニオン』(1931)が際だって名高いが、ほかにアメリカを題材にした描写的な管弦楽曲を残している。

[細川周平]

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百科事典マイペディア 「グローフェ」の意味・わかりやすい解説

グローフェ

米国の作曲家,編曲家。ニューヨークに生まれ,20歳でロサンゼルス交響楽団のビオラ奏者となる。1919年P.ホワイトマンに見出され,以後ジャズ・ピアノ奏者,編曲者として活動ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》の管弦楽化で名を成し,代表作に管弦楽曲《グランド・キャニオン組曲》(1931年)がある。

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