ケイ(珪)酸塩(読み)けいさんえん

百科事典マイペディア 「ケイ(珪)酸塩」の意味・わかりやすい解説

ケイ(珪)酸塩【けいさんえん】

ケイ酸の塩で,一般には二酸化ケイ素SiO2と金属酸化物とからなる塩(図)などをいう。天然に広く,かつ多量に存在し,地殻主成分アルミニウム,鉄,カルシウムカリウムナトリウムなどの塩が多い。一般に融点が高く(多くは1000℃以上),融解してから冷却するとガラスをつくりやすい。アルカリ金属塩を除いて水に難溶。フッ化水素酸以外の酸,その他の試薬に侵されにくい。耐火物,ガラス,セメント陶磁器ゼオライト触媒などの製造に使用。→ケイ酸塩鉱物ケイ素酸素四面体
→関連項目セラミックス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android