ケイ光面(読み)ケイこうめん(英語表記)phosphor screen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケイ光面」の意味・わかりやすい解説

ケイ光面
ケイこうめん
phosphor screen

ケイ光物質を放電管ブラウン管内面膜状に塗布し,紫外線電子ビームの衝撃を受けて発光するもの。実用のケイ光膜の厚さは 10~30μmである。色調,輝度,残光性,寿命など目的により多くの種類がある。写真撮影用には発光効率のよい,色の波長の短いもの (青紫) ,受像管用には白色を得やすいものが用いられる。レーダ用には長い残光性を有するものを使う。その他,明るく,イオン衝撃によるケイ光体破壊を防止したメタルバックケイ光面や,三原色発光のカラーテレビ用ケイ光面などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android