ケルソネソス・トラキニア(英語表記)Chersonēsos Trachinia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ケルソネソス・トラキニア
Chersonēsos Trachinia

ヨーロッパアジアの接点,ダーダネルス海峡ヘレスポントス)に面するヨーロッパ側の半島の古名。今日ではゲリボル半島と呼ばれる。前7世紀にギリシアアイオリス人(→アイオリス)やイオニア人植民黒海沿岸からの穀物貿易の航路上にあるため,アテネが再三争奪戦を演じた。ペロポネソス戦争後,一時スパルタ領となり,前353年頃再びアテネの植民地となったが,前338年マケドニア王国に奪われ,前188年セレウコス朝シリアからペルガモン王国に与えられ,前133年ローマに遺贈された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android