ケーニヒス湖(読み)ケーニヒスこ

世界の観光地名がわかる事典 「ケーニヒス湖」の解説

ケーニヒスこ【ケーニヒス湖】

ドイツ南部、風光明媚な観光地・保養地として知られるバイエルン州ベルヒテスガーデン(Berchtesgaden)の町の南に広がる湖。氷河期末期のアルプスの氷河が流れこんでできた氷河湖である。面積は5.218km2で、ドイツで最も澄んだ湖といわれるとおり、バイエルンアルプスの山々に囲まれてエメラルドグリーン湖水を湛えている。このきれいな湖水を守るため、電力のボートや手漕ぎボート、ペダル式ボート以外の利用は禁じられている。美しい風景の広がる湖周辺は、旅行者やハイカーの人気を集めている。この湖畔には、ナチス政権時代、アドルフ・ヒトラーお気に入りの山荘ベルクホーフがあった(1953年に取り壊され、現存していない)。ヒトラーゆかりの建物として、ベルヒテスガーデンの近くには、ベルクホーフのほかケールシュタインハウスがある。◇現地名は「Cruise Koenigssee」。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android