ゲルストナー波(英語表記)Gerstner wave

海の事典 「ゲルストナー波」の解説

ゲルストナー波

水深の大きい水の表面を形を変えずに伝わる有限振幅の波で、1802年Gerstnerによって運動方程式厳密解として導かれた。波高が増すと、波の峰 が尖り谷が平になる。水粒子の運動が無限小振幅波と同様に、円軌道を描くとして導かれたものである。波形がトロコイド曲線になるので、トロコイダル波とも 呼ばれる。波速は無限小振幅波に等しく波高によらない。厳密解ではあるが渦度をともない、現実の波はストークス波に近いと考えられている。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android