精選版 日本国語大辞典 「ゲル化」の意味・読み・例文・類語
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寒天溶液などを冷却するとき,ゾル(sol)がゲル(gel)になる現象をいう.また,高分子物質の重合過程において,三次元網目状構造を形成し,不溶部分(ゲル)が生成することをゲル化といい,この変化の現れる点をゲル点という.たとえば,多官能性モノマーの重合あるいはポリ縮合,グラフト共重合などの反応では,生成高分子化合物が橋かけ反応を起こし,三次元網目状構造をとることが多く,このような構造の生成物は溶媒には膨潤するだけで溶けない.ゲル化の一般的な特徴としては,系のいちじるしい弾性増加,急激な粘度上昇などがあげられる.たとえばフタル酸,グリセリン,不飽和脂肪酸から生成した不飽和ポリエステルは,多くの場合,三次元網目状構造をとりゲルとなる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
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