コカコーラ

デジタル大辞泉 「コカコーラ」の意味・読み・例文・類語

コカ‐コーラ(Coca-Cola)

米国で作られたコーラ1の商標名。コーク

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「コカコーラ」の意味・読み・例文・類語

コカ‐コーラ

(Coca-Cola) 清涼飲料水一つの商標名。一八八六年にアメリカで製造され、日本には大正時代に輸入された。コーク。
道程(1914)〈高村光太郎〉狂者の詩「ああ、髪の毛の香ひがする それはあの人のだ、羚羊(りんやん)の角 コカコオラもう一杯」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「コカコーラ」の意味・わかりやすい解説

コカ・コーラ
Coca-Cola

アメリカのコーラ飲料の商標名。コカの葉とコーラの実の抽出液を主要な原料とするのでこの名が生まれたが,こまかな成分・製法は秘密とされている。1886年,ジョージア州アトランタの薬剤師ペンバートンJohn S.Pembertonがトニック強壮剤)として創製した。手違いで水の代りソーダ水で割ったことにより,独特の味が発見されたという。ペンバートンはその原液ドラッグストアやソーダ・ファウンテンに売ったが,最初の1年で宣伝費74ドルに対し収入25ドルという結果に終わったため,この事業を1750ドルで手放した。87年それを買った同じくアトランタのキャンドラーAsa G.Candlerは,さらに手を加え,薬としてではなく清涼飲料として売り出し,成功。99年,これを瓶詰にして売る販売権をわずか1ドルで人に認めたことが幸いし,事業はますます発展,1919年,2500万ドルで事業をコカ・コーラ社に売った。

 コカ・コーラの歴史は,大量消費時代の先端を行く宣伝の歴史でもある。1915年から採用された胸元のふくれた形の瓶,〈さわやかrefreshing〉を強調したキャッチフレーズ,健康な色気を発散する美女たちのポスターなど,いずれも大衆の心をとらえてきた。そして第2次世界大戦を契機に世界へ進出,アメリカナイゼーションをもじった〈コカ・コーラリゼーション〉という言葉まで生まれた。この〈侵略〉に対し,古くはポルトガル,近くはインドが販売禁止の措置をとったが,〈コカ・コーラ帝国〉の拡大はなかなかやみそうにない。
コーラ飲料
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のコカコーラの言及

【コーラ飲料】より

コーラの種子エキスを含む炭酸飲料。代表的な銘柄にコカ・コーラ,ペプシ・コーラがある。コーラは熱帯アフリカ原産の高木で,種子はカフェインを含む。…

※「コカコーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android