ココ椰子(読み)ココヤシ

デジタル大辞泉 「ココ椰子」の意味・読み・例文・類語

ココ‐やし【ココ×椰子】

coconut palmヤシ科の常緑高木。熱帯海浜などに多い。幹の先に、線形の小葉からなる大形の羽状複葉を多数つける。雄花雌花とが多数つき、実は大きな楕円形で、中に種子液状胚乳はいにゅうがある。胚乳飲料コプラなどに、葉を敷物などに用いる。ココ。ココナツパーム。
[類語]椰子棕櫚棕櫚竹ラタン

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精選版 日本国語大辞典 「ココ椰子」の意味・読み・例文・類語

ココ‐やし【ココ椰子】

〘名〙 (ココはcoco) ヤシ科の常緑大高木。マレーシア原産と考えられ、熱帯圏で広く栽培される。高さ二〇~三〇メートル、径約三〇センチメートル。幹には落葉の跡が環状に残り、先端に多数の葉を叢生して四方に開く。葉は長さ四~五メートルの羽状複葉で各小葉は線形で長さ約六〇センチメートル。雌雄同株。葉腋から長さ一~二メートルの花穂をのばし、上部に多数の雄花をつけ、下部に大形球形の雌花を一〇~二〇個つける。果実は扁卵形で三稜があり、長さ約三〇センチメートル、径約二五センチメートル。熟して灰褐色になる。中果皮は乾質で厚い繊維質からなる。内果皮(核)は堅く、黒褐色を帯び球形をした殻となり、胚と胚乳を囲む。若い果実の胚乳は淡い甘味のある液汁で飲料となる。熟して固化したものがコプラの原料になる。中果皮は焚物や、たわし刷毛、箒、敷物、網、綱など、核は燃料や細工物、幹は建築材などにするほか、花序の軸を切って糖液を集め、酒(ヤシ酒)や赤砂糖をつくる。やし。やしお。やぎ。

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