コスマス・インディコプレウステス(英語表記)Kosmas Indikopleustēs

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

コスマス・インディコプレウステス
Kosmas Indikopleustēs

6世紀頃在世したアレクサンドリア出身の商人。6世紀の初め黒海,アラビア,東アフリカ,セイロンを旅行し,そのためインド航海者 (インディコプレウステス) と呼ばれた。プトレマイオスの『地理学』に対して,経験と聖書の記述を基礎に,タルゾスのディオドロス,モプスエスティアのテオドロスらの著作を参考にして,535~547年の間に『キリスト教地誌学』 Christianikē topographiaを著述。そのなかで地球が長方形平面であり,その中心に人間が住み,その上は大空におおわれ,平面の周囲は大洋,そのかなたアダム楽園があると主張した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android