コトヌー(英語表記)Cotonou

デジタル大辞泉 「コトヌー」の意味・読み・例文・類語

コトヌー(Cotonou)

ベナン南部の港湾都市大西洋に面する。同国経済文化中心地。憲法上の首都ポルトノボの代わりに行政機能の多くがコトヌーに置かれている。ラッカセイ・綿花・ヤシ油などの農産物ほか、内陸国ニジェール鉱物資源積出港

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改訂新版 世界大百科事典 「コトヌー」の意味・わかりやすい解説

コトヌー
Cotonou

西アフリカベニン共和国の港町。人口82万(2004)。ベニンの首都はポルト・ノボであるが,大半の政府機関はコトヌーにある。ギニア湾に面するベニン第1の都市で,国際空港をもち,北部内陸に通ずる鉄道の起点でもある。内陸国ニジェールの産出するウラニウムなどもここから船積みされる。商工業が発達し,農林水産物の加工のほか,セメントその他の建築資材,アルミニウム,自動車組立てなどの工場もある。最近は沖合で石油試掘も行われている。18世紀からダホメー王国の支配下にあったが,1851年フランスがダホメー王と条約を結んで貿易基地とし,68年フランスはイギリスの進出を恐れた王からこの地を割譲された。イギリスは85年にフランスの領有権を承認した。
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百科事典マイペディア 「コトヌー」の意味・わかりやすい解説

コトヌー

ベナン南部,ギニア湾岸の港湾都市で,事実上の首都(憲法上はポルト・ノボ)。北部に通じる幹線鉄道の起点で,空港がある。商業の中心。ヤシ油,綿花,ラッカセイを輸出する。商工業が発達。18世紀以降ダホメー王国の支配地だったがフランスと英国が進出し1868年フランス領。67万8874人(2013)。
→関連項目ベナン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コトヌー」の意味・わかりやすい解説

コトヌー
Cotonou

ベナン南部,ギニア湾支湾のベナン湾に臨む港湾都市。アトランティク県の県都。ベナン最大の商工業中心地で,1965年,植民地時代以来の桟橋に代わって深水港が完成。同国だけでなくニジェールやナイジェリアの輸出入の一部も扱う。おもな輸出品はラッカセイ (落花生) ,パーム油,綿花。ニジェールのウランもここから輸出される。鉄道,道路交通の要地。醸造,織物,パーム油製造などの工業がある。沖合いで油田が発見された。国際空港がある。人口 65万 660 (2000推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コトヌー」の意味・わかりやすい解説

コトヌー
ことぬー
Cotonou

西アフリカ、ベナン南部の港湾都市。ギニア湾に臨む。人口64万9580(1998)、67万9012(2013センサス)。同国の商工業、文化の中心地で、首都はポルト・ノボだが、行政機関も一部コトヌーに移転しつつある。年間荷扱い量15万トンの深水港をもち、おもにラッカセイを積み出す。国際空港があり、沿岸・内陸地方およびナイジェリアのラゴス、ニジェールのニアメなどとも道路で結ばれる。

[大林 稔]

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