コムカデ類(読み)コムカデるい(英語表記)Symphyla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コムカデ類」の意味・わかりやすい解説

コムカデ類
コムカデるい
Symphyla

節足動物門コムカデ綱を形成する種類の総称結合類ともいう。体長 5mm以下で,体は白色外見ムカデ類幼虫に似ており,12対の歩脚をもつ。また昆虫シミ類に似ている点もあるため,ムカデ類と昆虫を結ぶ動物群とされる。湿った枯れ葉や石の下の土壌中に広く分布し,腐植質やカビを食べる。世界に約 120種が知られている。日本産は3種で,ヨーロッパに広く分布するナミコムカデ Hanseniella caldarie本州四国九州にごく普通にみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android