コリマ山(読み)コリマサン(英語表記)Nevado de Colima

デジタル大辞泉 「コリマ山」の意味・読み・例文・類語

コリマ‐さん【コリマ山】

Volcán de Colima》メキシコ南西部、コリマ州にある山。州都コリマの北東約30キロメートルに位置する。標高3960メートル。同国有数の活火山で、19世紀末の大噴火山腹にできた側火山とともに溶岩流火砕流を伴う噴火を繰り返している。コリマ火山フエゴ火山

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改訂新版 世界大百科事典 「コリマ山」の意味・わかりやすい解説

コリマ[山]
Volcán de Colima

メキシコ中部太平洋側のハリスコ州にあり,すでに浸食をうけた古い火山ネバド・デ・コリマ(標高4360m)の南側に噴出した輝石角セン石安山岩からなる截頭円錐形の成層火山(3960m)。ボルカン・デル・フエゴ(火の火山)の別名が示すように歴史時代に入って噴火を繰り返し(1576以降),最近も活動中。1896年には北東側に小寄生火山エル・ボルカンシトが生まれた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コリマ山」の意味・わかりやすい解説

コリマ山
コリマさん
Nevado de Colima

メキシコ南西部にある山。メキシコ高原の南縁をなす火山帯に属する標高 4265mの高山で,コリマの北約 40kmに位置する。この山自体は浸食の進んだ古い火山で,現在活動していないが,その南に寄生火山としてコリマ火山 (3960m) が形成されており,しばしば噴火している。特に 1941年の噴火は激しく,多数人命が失われた。周辺一帯は国立公園に指定されている。

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