日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 コレット(Camilla Collett)これっとCamilla Collett(1813―1895) ノルウェーの女流小説家。国民詩人ウェルゲランの妹。兄の論敵の詩人ウェルハーベンとの悲恋から長い外国旅行に出て、帰国して年少の夫と結婚、未亡人になってから創作活動を始める。匿名で発表した『知事の娘』(1855)は自己の体験に基づいて女性解放を説いた作。少女時代の回想記『長い夜に』(1862)、女性のために弁じたエッセイ集『唖(あ)者の陣営から』『流れに逆らって』などが知られる。イプセンが『人形の家』などを書いたのも彼女の影響によるという。[山室 静] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例