コロイド滴定(読み)コロイドテキテイ

化学辞典 第2版 「コロイド滴定」の解説

コロイド滴定
コロイドテキテイ
colloidal titration

正負反対荷電をもつコロイドイオンをまぜると,定量的に凝集沈殿を起こすことを利用して,濃度未知のコロイドイオンAを濃度既知の反対荷電イオンBで滴定する方法である.このとき,反応終結の指示薬としては,Bイオンが過剰になると,これと結合して変色する(これをメタクロマジーという)ような色素が用いられる.たとえば,トルイジンブルーは水溶液中では正イオンとなり青色を呈するが,これにポリ(ビニル硫酸カリウム)のような高分子性負イオンが結合すると中和して赤紫色にかわる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android