コンパートメント(読み)こんぱーとめんと(英語表記)compartment

翻訳|compartment

デジタル大辞泉 「コンパートメント」の意味・読み・例文・類語

コンパートメント(compartment)

区画の意》列車飲食店などで、仕切りのある個室コンパート

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「コンパートメント」の意味・読み・例文・類語

コンパートメント

〘名〙 (compartment 「区画」の意)
① 主に鉄道客車で、小さく仕切られた客室ドアがあって閉めきることができる。コンパート。
大道無門(1926)〈里見弴〉微症「一人で占めてゐる劃房(コンパアトメント)
② 飲食店などの、小さく仕切られた客席
※女であること(1956)〈川端康成〉安心して「ついたてで仕切ったコンパアトメントで、佐山が張と話してゐるところへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンパートメント」の意味・わかりやすい解説

コンパートメント
こんぱーとめんと
compartment

区分客室のこと。鉄道開通(1825)当時、イギリスの客車は馬車構造をまねてつくられた。車内は壁によって8人乗り程度の小部屋に仕切られ、各部屋ごとに乗降用の扉がついていたが、車両が長大化するにつれて乗降用の扉は両端に移され、車内を貫通する側廊下が設けられた。コンパートメント式の客車はヨーロッパに多く、アメリカや日本の客車は中央に通路両側椅子(いす)を配置する開放式が多かったが、1983年に国鉄(現JR)に初めてコンパートメント車が登場した。

[吉村光夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android