コーア

大学事典 「コーア」の解説

コーア[独]

大学に在籍する同郷の学生が集まって相互扶助的な団体を結成したのが,ドイツの学生組織の始まりとされる。そうした学生団体として,ランツマンシャフト(同郷人会(ドイツ))がある。18世紀の学生団体にはほかに友愛信徒団(Bruderschaft),クレンツヒェン(Kränzchen),学士団(Orden)といった組織があり,それぞれが競っていた。このうちランツマンシャフトは,19世紀にはいるとコーアと呼ばれるようになった。コーアは,その構成員の出身地域にしたがいバヴァリア(Bavaria)サクソニア(Saxonia)などといったラテン語名がつけられていた。名門といわれるコーアの構成員には,貴族高級官僚の家庭出身の学生が多かった。その後,コーアなどの学生組織のもつ古い体質を批判し,「精神の自由の独立」と「祖国の自由と独立」といった愛国的なブルシェンシャフト運動が生まれることになる。現在も学生同志の親睦団体としてコーアの名前は残っており,各大学に置かれている。
著者: 木戸裕

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーア」の意味・わかりやすい解説

コーア

通称 KOA。各種抵抗器を主力とする電子部品メーカー。 1940年創業の興亜工業社を前身に,47年設立。 86年現社名に変更。自動車,移動体通信向けのチップ型金属皮膜抵抗器が事業の主体であるが,混成 IC機器も急成長をみせている。独自のカンバン方式をさらに推進し,生産性の向上を目指す。売上構成比は,炭素皮膜抵抗器8%,同金属 61%,可変抵抗器ほか 18%,IC関連 11%,原材料3%。年間売上高 401億 900万円 (連結。うち輸出 46%) ,資本金 59億 6000万円,従業員数 910名 (1999) 。

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