コーチウ(箇旧)市(読み)コーチウ(英語表記)Gejiu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーチウ(箇旧)市」の意味・わかりやすい解説

コーチウ(箇旧)〔市〕
コーチウ
Gejiu

中国西南地方,ユンナン (雲南) 省南東部にある鉱工業都市。ホンホー (紅河) ハニ (哈尼) 族イ (彝) 族自治州の行政中心地。ティエントン (滇東) 高原にあり,世界最大といわれる錫の鉱床がある。古くから採掘されていたが,清代末から箇旧錫務公司,次いで官民合弁の錫冶公司が採掘にあたった。人民共和国成立後は国営となり,鉱区と精錬所の拡張,新設が進んだ。錫都の別名がある。鉛やアルミニウムの精錬も行われ,化学工業も盛んで,特にリン酸肥料の生産が多い。また製糖農機具,電機などの工場も立地。火力発電所もある。クンホー (昆河) 鉄道から分岐するコーピーシー (箇碧石) 鉄道が通じている。人口 38万 4569 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android