ゴイアニア(英語表記)Goiánia

デジタル大辞泉 「ゴイアニア」の意味・読み・例文・類語

ゴイアニア(Goiânia)

ブラジル中部、ゴイアス州の州都。首都ブラジリア南西約180キロメートルに位置する。1933年に内陸部の開発拠点として建設された計画都市で、緑豊かな公園が多い。1987年、医療用放射線源のセシウム137が盗まれ、249人もの被爆者と4人の死者が出た原子力事故が起きたことで知られる。ゴヤニア

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改訂新版 世界大百科事典 「ゴイアニア」の意味・わかりやすい解説

ゴイアニア
Goiánia

ブラジル中西部のゴイアス州の州都。人口122万0412(2005)。ブラジリア南西方210km,標高730mの高原上の盆地に位置する。1933年,新しい計画都市として建設される。商業および牧畜米作等農牧業の中心。それまでの州都,古都ゴイアス市は北西方145kmの地点にあり,現在人口1万数千人にすぎず,サンフランシスコ・デ・パウラ,バンデイラス博物館等18世紀の建築物を残す観光地となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴイアニア」の意味・わかりやすい解説

ゴイアニア
Goiânia

ブラジル中部,ゴイアス州の州都。首都ブラジリアの南西約 170km,中央高原上の標高約 760mの地にある。 1933年旧州都ゴイアスの南東約 110kmの現在地が新州都として選定され,37年に州政府がここに移転したが,州都として正式に発足したのは 42年である。広い街路と美しい公園を配した近代的な計画都市で,市内にはゴイアス連邦大学 (1960) ,ゴイアス・カトリカ大学 (59) などもあって,政治・学術都市としての性格が強いが,周辺の農牧地帯の中心地として,コーヒー,肉牛などの集散も盛ん。付近にニッケル鉱山がある。鉄道,道路によりブラジリア,サンパウロリオデジャネイロなどと結ばれる。人口 92万 838 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴイアニア」の意味・わかりやすい解説

ゴイアニア
ごいあにあ
Goiânia

ブラジル中西部、ゴヤス州の州都。ブラジリアの南西210キロメートル、ブラジル高原の標高760メートルに位置する。人口109万3007(2000)。1933年に近代的な都市計画に基づき、ブラジル内陸地域の開発の拠点として建設された都市で、政治、経済、文化の中心地として急速に発展した。市街地は数個のロータリーを核とする地区からなり、同心円状の広い街路と並木が美しい近代都市である。日系人の数も少なくない。

[山本正三]

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