サウスカロライナ

精選版 日本国語大辞典 「サウスカロライナ」の意味・読み・例文・類語

サウス‐カロライナ

(South Carolina) アメリカ合衆国南部の大西洋岸にある州。独立十三州一つ州都コロンビア。一八六一年南部諸州に先んじて、この州から南北戦争口火が切られた。タバコ、綿の産地

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改訂新版 世界大百科事典 「サウスカロライナ」の意味・わかりやすい解説

サウス・カロライナ[州]
South Carolina

アメリカ合衆国南部,大西洋岸の州。略称S.C.。独立13州の一つ。面積8万0432km2人口462万5364(2010)。州都および最大都市コロンビア。州名はイギリス王チャールズ1世(ラテン語でカロルス)にちなむ。アパラチア山脈が北西部を占め,南東方向にしだいに標高が低下し,ピードモント台地を経て,低平なコースタル・プレーン海岸平野)へと続く。湿潤温暖気候で西南日本とよく似ており,夏は蒸し暑いが,年降水量は1000~1200mmでやや少ない。森林面積は州土の64%を占め,それは漸増傾向にある。ロー・カントリーLow Countryと呼ばれる沿岸低地は古い歴史をもち,イギリス人の建設したチャールストンは植民地時代に繁栄し,今なお18~19世紀の建築と独特の雰囲気を保持している。1861年4月南軍が攻撃(南北戦争の開始)したサムター要塞は,チャールストン港の入口にある。コースタル・プレーンとピードモント台地との境には滝線が走り,その線上にコロンビアなどの都市が発達している。アップ・カントリーUp Countryと呼ばれるピードモント台地の地域は,ロー・カントリーよりもはるかに多くの人口をもち,政治的にも経済的にも著しい対照をなしてきた。19世紀初めに始まった繊維工業は同州の工業を支えてきたが,かつて中心であった綿織物から,合繊化繊毛織物への多様化がみられる。同州は基本的には農業州とはいえないが,タバコ生産は全米3位(1980)である。黒人が州人口の31%を占める典型的な南部州で,白人ではイギリス系,ドイツ系が多く,南欧・東欧系人口は限られている。識字率が低いため,教育水準の向上に大いに関心が払われてきた。
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デジタル大辞泉プラス 「サウスカロライナ」の解説

サウスカロライナ

《South Carolina》アメリカ海軍の戦艦。サウスカロライナ級の1番艦。弩級戦艦。船体識別番号はBB-26。1908年進水、1910年就役。1921年退役。1924年、スクラップとして売却、解体。

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