サソリ(蠍)(読み)サソリ

百科事典マイペディア 「サソリ(蠍)」の意味・わかりやすい解説

サソリ(蠍)【サソリ】

節足動物蛛形(ちゅけい)綱サソリ目の総称。現生種約600。体長は4〜6cmのものが多いが,最大種のダイオウサソリ(西アフリカに分布)では18cmに達する。先端がはさみ状になった大きな触肢と,腹部後端の毒針が特徴。猛毒をもつものもあるが,普通は一般に恐れられているほど毒性は強くない。夜行性で昆虫を主食とする。交尾の際に雌雄が向かい合ってするダンスはよく知られる。卵胎生。雌は孵化(ふか)したばかりの子を背中に乗せて保護する。熱帯亜熱帯に種類が多く,沖縄・台湾にヤエヤマサソリマダラサソリ小笠原にマダラサソリを産する。

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