サックビル(英語表記)Sackville, Thomas, 1st Earl of Dorset

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サックビル」の意味・わかりやすい解説

サックビル
Sackville, Thomas, 1st Earl of Dorset

[生]1536頃.サセックス,バックハースト
[没]1608.4.19. ロンドン
イギリスの詩人,政治家。インナー・テンプル法学院で学ぶかたわら,T.ノートンと『ゴーボダック』 Gorboduc (1562) を合作,イギリスの戯曲では初めて無韻詩を使用した。韻文物語集『君侯の鑑』 Mirror for Magistrates第2版 (63) にも「序言」と「バッキンガム公ヘンリーの嘆き」を寄せている。また裁判官としてスコットランド女王メアリー・スチュアート死刑判決を下したほか,大使,大蔵大臣,オックスフォード大学学長を歴任した。

サックビル
Sackville, Charles, 6th Earl of Dorset

[生]1638.1.24. ウィタム
[没]1706.1.29. バス
イギリスの詩人。王政復古期の代表的宮廷人の一人として放縦な生活をおくる一方多数文学者パトロンとなった。自作には風刺詩歌謡がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android