サバ[州](読み)サバ

百科事典マイペディア 「サバ[州]」の意味・わかりやすい解説

サバ[州]【サバ】

ボルネオ島北端部,マレーシアの州。サラワク州とともに東マレーシアを構成する。キナバル山を含む山地が西寄りに広がり,熱帯雨林地域が広く,海岸平野は狭小。内陸交通は未発達で沿岸海上交通が重要である。経済的には,国内よりも日本,香港,シンガポールとの結びつきが強い。ゴム,米,木材,ココナッツコプラ等を産する。1882年英保護領となり,北ボルネオと呼ばれイギリス北ボルネオ会社が支配した。1963年マレーシアの一州となる。フィリピン領有を主張し,1966年の両国国交樹立後も紛争が続いた。住民はカダザン(ドゥスン)28%,バジャウ12%などの先住民が多く,次いで華人21%,マレー人3%など。フィリピン・ムスリム流入も見られる。マレー半島部と異なりマレー人の政治的優位は見られず,先住民主導の政治が続いている。主都はコタ・キナバル。7万3619km2。260万3485人(2000)。
→関連項目コタ・キナバルマレーシア

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