サモス衛星(読み)サモスえいせい(英語表記)SAMOS; satellite and missile observation system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サモス衛星」の意味・わかりやすい解説

サモス衛星
サモスえいせい
SAMOS; satellite and missile observation system

アメリカの軍事偵察用衛星。スパイ衛星ともいわれる。望遠レンズをつけたテレビ・カメラ外国の写真を撮り,アメリカ上空で地上へ電送する。サモス1号は,1960年 10月,太平洋側のポイント・アーゲロ基地から打上げられたが失敗。 61年1月に打上げられたサモス2号は成功。重さ 1.86t。近地点 480km,遠地点 560km,周期 95分の極軌道を回った。同年 11月には3号が打上げられたが,詳細は発表されていない。その後,サモス衛星に代って 920A,さらに進歩したビッグバード,KH-11,KH-12 (→KH偵察衛星 ) が使用されている。

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百科事典マイペディア 「サモス衛星」の意味・わかりやすい解説

サモス衛星【サモスえいせい】

米国空軍の偵察衛星。サモス(Samos)はsatellites and missile observation systemの頭文字。長さ約6m,重量3.2tの円筒カプセルで,極軌道を飛行し,テレビカメラで地上を査察する。1961年1月31日の第2号打上げで成功,以後は秘密衛星。→軍事衛星

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