サユジス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サユジス」の意味・わかりやすい解説

サユジス

独立運動の機運が高まった 1980年代後半にリトアニアで組織された人民戦線リトアニア語で「運動」を意味する。 1988年6月に旗揚げし,10月に第1回大会を開催した。議長ランズベルギス。 90年2月 24日の人民代議員選挙で,即時独立を選挙スローガンに共和国定数 42のうち 36議席を確保し,第1党となった。議会は同年3月に独立宣言を行なったがソ連から経済制裁を受け,6月には宣言の凍結を決定。しかしその後も独立運動は弱まらず,91年1月にはソ連軍と衝突,市民ら 14人が死亡した。しかし,同年8月に起ったソ連でのクーデター失敗により,9月6日にソ連が独立を認めた。 92年 10月と 11月の議会選挙では 141議席中 30議席にとどまり,93年には内部分裂などにより政治団体から社会団体へ移行した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android