サラエボ・オリンピック冬季競技大会(読み)サラエボ・オリンピックとうききょうぎたいかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サラエボ・オリンピック冬季競技大会
サラエボ・オリンピックとうききょうぎたいかい

ユーゴスラビアサラエボで開催された,第14回オリンピック冬季競技大会。1984年2月8日から 19日まで行なわれ,社会主義国で初めて開催された冬季オリンピックとなった。国際オリンピック委員会 IOCが各国の国内オリンピック委員会に男女 1人ずつの参加費用を助成したため,エジプトバージン諸島モナコプエルトリコセネガルが初参加し,史上最多となる 49の国と地域が参加する大会となった。フィギュアスケートのアイスダンスでは,イギリスのジェーン・トービルとクリストファー・ディーンのペアが圧巻の演技で優勝。女子シングルではドイツ民主共和国(東ドイツ)のカタリナ・ビットが金メダルを獲得した。アルペンスキーでは,前回レークプラシッド・オリンピック冬季競技大会の金メダリストであるスウェーデンのインゲマル・ステンマルクリヒテンシュタインのハンニ・ウェンツェルがプロとみなされ出場できなかった。女子のクロスカントリースキーでは,フィンランドマリア=リーサ・ハマライネンが 5km,10km,20kmで金メダルを獲得し,20kmリレーでも銅メダルに輝く大活躍。ジャンプ競技ではフィンランドのマッチ・ニッカネンラージヒル(90m級)を制した。日本男子 32人,女子 7人の選手団を送り込み,スピードスケート北沢欣浩が 500mで銀メダルを獲得した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android