サランスク(読み)さらんすく(英語表記)Саранск/Saransk

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サランスク」の意味・わかりやすい解説

サランスク
さらんすく
Саранск/Saransk

ロシア連邦西部、モルドビア共和国首都。ボルガ川水系インサル川左岸に位置し、自動車道の分岐点をなす。モルドビア共和国の行政、政治、文化の中心地。人口31万6600(1999)。主要な工業は電気機械、掘削機械、ダンプカー製造、鋳鉄、ゴム薬品、食品(食肉缶詰)工業で、第二次世界大戦中から発展した。教育・文化施設として、モルドビア総合大学、教育大学、モルドビア言語・文化・歴史・経済研究所、郷土博物館、人形劇場、ドラマ劇場などがある。市は1641年に建設されたロシアの南東境の要塞(ようさい)に始まり、ロシア革命後モルドビアの首都となった。

[中村泰三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サランスク」の意味・わかりやすい解説

サランスク
Saransk

ロシア西部,モルドビア共和国の首都。ニジニーノブゴロド南南東約 250kmにあり,ボルガ川水系インサル川に臨む。1641年サランスク防衛線上の要塞としてつくられ,1780年市となった。ロシア革命後モルドビア共和国の首都となり,第2次世界大戦中から工業が発展した。主要工業は電気機器,薬品,繊維,食品などである。モルドビア大学 (1957) ,教育大学,モルドビア民族文化研究所,郷土博物館などが置かれている。ニジニーノブゴロドとペンザを結ぶ幹線鉄道が通る。人口 29万7425(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内のサランスクの言及

【モルドビア[共和国]】より

…面積2万6200km2,人口96万3500(1989)。首都はサランスクSaransk(人口31万2000)。ヨーロッパ・ロシアの中東部,ボルガ川中流に位置し,北東部でチュバシ共和国と接している。…

※「サランスク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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