サルカンタイ山(読み)サルカンタイサン(英語表記)Nevado de Salcantay

デジタル大辞泉 「サルカンタイ山」の意味・読み・例文・類語

サルカンタイ‐さん【サルカンタイ山】

Salcantay南アメリカペルー南部、アンデス山脈に属するビルカバンバ山脈の最高峰。標高6271メートルで山頂部は万年雪に覆われる。クスコ北西約70キロメートルに位置山裾マチュピチュをはじめインカ帝国時代の遺跡が点在しており、聖なる山とされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サルカンタイ山」の意味・わかりやすい解説

サルカンタイ山
さるかんたいさん
Nevado de Salcantay

南アメリカ、ペルー・アンデス南部のビルカバンバ山脈中にある山。標高6271メートル。ウルバンバ川アプリマク川の深い谷の間にそびえる。古生代末ないし中生代に貫入した深成岩よりなる急峻(きゅうしゅん)な岩峰で、頂部には万年雪を頂く。インカ帝国の中心都市クスコの西北西約70キロメートルに位置し、北麓(ほくろく)にあるマチュ・ピチュ遺跡をはじめ、周辺にはインカの遺跡が多い。1914年アメリカ人H・ビンガムらにより初登頂された。

[松本栄次]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android