サン=ジュスト(英語表記)Saint-Just, Louis (-Antoine-Léon) de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン=ジュスト」の意味・わかりやすい解説

サン=ジュスト
Saint-Just, Louis (-Antoine-Léon) de

[生]1767.8.25. ニベルネー,ドシーズ
[没]1794.7.28. パリ
M.ロベスピエール片腕とされるフランスの政治家。立法議会議員選挙に立候補して当選したが,年齢的に若すぎて失格。 1792年9月エーヌ県選出の国民公会議員となり,国王ルイ 16世の死刑に賛成する演説を行なった。翌年5月公安委員会委員に就任,10月 10日「平和になるまで革命政府を必要とする」 14条の法令を提案,10月 22日 P.ル・バとライン軍に派遣され,「ライン軍兵士への布告」を発して軍紀粛正に努力した。 94年1月北方軍に派遣されて任務を果し,2月国民公会議長となった。3月3日「バントーズ法」について演説。再び北方軍に派遣されフルーリュスの戦いに勝利。6月末パリに帰ったが,7月 27日テルミドール九日反動によってロベスピエールとともに捕えられて翌日処刑された。

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旺文社世界史事典 三訂版 「サン=ジュスト」の解説

サン=ジュスト
Louis Antoine de Saint-Just

1767〜94
フランス革命時代の山岳派の政治家
ロベスピエールの熱狂的支持者。公安委員会委員として恐怖政治を推進し,エベール派・ダントン派を告発したが,テルミドール反動でロベスピエールとともに殺された。

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