サンジャン大司教教会(読み)サンジャンだいしきょうきょうかい

世界の観光地名がわかる事典 「サンジャン大司教教会」の解説

サンジャンだいしきょうきょうかい【サンジャン大司教教会】

フランス南東部、ローヌアルプ地方の中心都市リヨン(Lyon)、フルヴィエールの丘の麓の旧市街に建つ司教座聖堂カテドラル)。もともと初期キリスト教の洗礼堂などの建物があった場所に、1180~1480年にかけて建設された。この時期はロマネスクからゴシック様式への移行期にあたり、2つの建築様式が入り混じった建物になっている。リヨンは、フランク王国のカロリング王朝の時代(7~9世紀)には司教座が置かれ、14世紀初めにフランスに併合されるまで大司教が治めていた都市。そうした時期に建てられたこの教会は、フランス王ルイ9世(1214~1270年)の墓所があるほか、1600年にフランス王アンリ4世が結婚式をあげたことでも知られる。内部には14世紀の天文時計や、聖ペテロと聖パウロを描いたステンドグラスをもつマリア礼拝堂がある。◇教会堂を含むリヨンの歴史地区(旧市街)が、世界遺産に登録されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android