サンネムーセ(読み)さんねむーせ(英語表記)Aksel Sandemose

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンネムーセ」の意味・わかりやすい解説

サンネムーセ
さんねむーせ
Aksel Sandemose
(1899―1965)

ノルウェー小説家デンマーク人の父とノルウェー人の母をもつ。デンマーク生まれだが、ノルウェーに移住した。人間の奥底に潜む、理性と相克する不条理な力(野蛮さ)の根源を追求した小説『陸に上がる水夫』(1931)で作家としてデビュー。そのほかに、近代人の動物的行動をフロイト流の心理学的手法で描写した『自分の足跡を横切る逃亡者』(1933)などがある。

[山口卓文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android