サンピエール礼拝堂(読み)サンピエールれいはいどう

世界の観光地名がわかる事典 「サンピエール礼拝堂」の解説

サンピエールれいはいどう【サンピエール礼拝堂】

フランス南東部、保養地・観光地として世界的に有名なプロバンス地方の都市ニース(Nice)にある、漁師の守護聖人・使徒ペテロ(フランス語風にはピエール)に捧げられた、ロマネスク様式の小さな礼拝堂。16世紀後半に建てられた、漁師のための教会といわれている。前衛的な作家、詩人、劇作家として知られるジャン・コクトー(Jean Cocteau、1889~1963年)が1957年、戯曲オルフェ』を執筆するためにニースに滞在していた際、漁網の置き場になっていた礼拝堂のファザードや内壁の装飾と壁画などの修復を引き受けたことで有名になった。礼拝堂のすぐ前に、コクトーが逗留していたホテルウェルカム(L'hotel Welcome)がある。◇ニースヴィル(Nice Ville)駅から電車で10分のヴィルフランシュ-シュル-メール(Villefranche-sur-Mer)駅が最寄り駅となっている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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