サンホセ(英語表記)San José

精選版 日本国語大辞典 「サンホセ」の意味・読み・例文・類語

サン‐ホセ

(San José) 中央アメリカコスタリカ共和国首都標高約九四〇メートルの高原にある。一八世紀初めスペインの植民都市として建設され、コーヒー集散地として発展した。風光明媚な観光地

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デジタル大辞泉 「サンホセ」の意味・読み・例文・類語

サン‐ホセ

San Joséコスタリカ共和国の首都。同国中央部、標高約1150メートルの高原に位置する。コーヒー、肉牛の集散地。1737年に建設され、1823年にカルタゴより遷都コスタリカ大学、国立博物館、パリのオペラ座を模した国立劇場などがある。人口、行政区35万(2007)。
San Joseマリアナ諸島サイパン島南西岸の町。太平洋戦争中の1944年6月、米軍が上陸し日本軍との戦闘が始まった地で、上陸記念碑が残る。
San Jose》マリアナ諸島、テニアン島南西岸の町。同島の中心地で、島民の大半が居住する。スペイン統治時代の17世紀末に建造されたサンホセ教会鐘楼や、同諸島最大級のタガ遺跡のほか、1944年のテニアン島の戦いにおける戦没者の慰霊碑がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンホセ」の意味・わかりやすい解説

サンホセ
San José

コスタリカの首都。また同名州の州都。同国中部,中央高原にあり,標高約 1100m。年平均気温 22.6℃で,年較差は小さい。年降水量は約 1800mmで,おもに5~11月に降る。 1736年スペイン人によって建設され,初めビヤヌエバと呼ばれた。植民地時代はタバコ栽培の中心地として徐々に発展。 1823年南東のカルタゴに代わってコスタリカの首都となり,1840年代にはコーヒー生産の中心地となったが,コーヒーは 19世紀を通じてコスタリカの主要収入源であった。 20世紀に入ってコスタリカの政治,社会,経済の中心として急速に発展,人口が急増し,市域も拡大した。 1950年以降工業化も進展。また教育,文化の中心地でもあり,コスタリカ大学,19世紀の大聖堂,国立劇場,博物館などがある。伝統的なスペイン風建築物と近代的な建物が混在した美しい町で,観光客も多い。交通の要地で,パンアメリカン・ハイウェーが通るとともに,カリブ海沿岸のリモンから延びる北部鉄道と,太平洋岸のプンタレナスから延びる南部鉄道の接続点。近郊に国際空港もある。人口 35万6174(2009)。

サンホセ
San José

正式名称はサンホセデマヨ San José de Mayo。ウルグアイ南部,サンホセ県の県都。首都モンテビデオの北西約 80kmにあり,サンホセ川にのぞむ。周辺の農牧地帯の商工業中心地で,食肉,乳製品皮革製品,縫製,家具,自動車部品などの工場がある。 1783年スペイン人によって建設された古い町で,1825年には,当時ウルグアイを支配していたブラジルに反旗をひるがえしたウルグアイ革命政府の臨時首都になった。時計塔のそびえるバロック様式の大聖堂があることで知られる。首都と鉄道,道路で結ばれる。人口3万 1732 (1985) 。

サンホセ
San José

正式名称はプエルトデサンホセ Puerto de San José。グアテマラ南部,太平洋に面する港湾都市。同国太平洋側の主要港の一つで,おもにコーヒー,綿花,砂糖,木材,蜂蜜などを積出す。停泊地は沖合い約 2kmにあり,荷役や客扱いははしけによって行われる。海水浴,魚釣り,狩猟などが楽しめるため,海浜保養地ともなっている。首都グアテマラ市の南南西約 80kmにあり,鉄道,道路で連絡。人口1万 5359 (1990推計) 。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンホセ」の意味・わかりやすい解説

サン・ホセ
San José

コスタリカの中央高原に位置する同国の首都。人口33万4780(2003)。1736年に建設され,幾何学的な設計にもとづく近代的な都市で,1823年には近くのカルタゴ市より首都が移された。19世紀には同国のコーヒー生産の中心地で,現在では工業・商業活動を集中している。コスタリカ大学(1940設立)がある。
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世界大百科事典(旧版)内のサンホセの言及

【サノゼ】より

…アメリカ合衆国カリフォルニア州,サンフランシスコ湾岸南部の都市。サン・ノゼ,サン・ホセとも呼ぶ。人口81万7000(1994),大都市域人口153万(1992)。…

※「サンホセ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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