ザントマイヤー反応(読み)ザントマイヤーはんのう(英語表記)Sandmeyer reaction

改訂新版 世界大百科事典 「ザントマイヤー反応」の意味・わかりやすい解説

ザントマイヤー反応 (ザントマイヤーはんのう)
Sandmeyer reaction

芳香族ジアゾニウム塩を銅(Ⅰ)塩を用いてハロゲンシアンCN,チオシアンSCNなどの基で置換する反応

1884年ドイツのザントマイヤーT.Sandmeyerにより見いだされた。ジアゾニウム基を官能基Y(ハロゲン,シアン,チオシアン)で置換したことになっており,アニリンを出発物質として,ハロゲン化ベンゼン,ベンゾニトリルなどの合成法として,工業的にも一般に広く利用されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザントマイヤー反応」の意味・わかりやすい解説

ザントマイヤー反応
ザントマイヤーはんのう
Sandmeyer reaction

芳香族ジアゾニウム塩のジアゾ基をハロゲン化銅 (I) やシアン化銅 (I) と反応させてハロゲンやシアンなどの基に変える反応。スイスの化学者 T.ザントマイヤーが発見した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

化学辞典 第2版 「ザントマイヤー反応」の解説

ザントマイヤー反応
ザントマイヤーハンノウ
Sandmeyer reaction

[別用語参照]ジアゾ反応

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android