ザーヘダーン(英語表記)Zāhedān

デジタル大辞泉 「ザーヘダーン」の意味・読み・例文・類語

ザーヘダーン(Zāhedān)

イラン南東部の都市。シースターンバルーチスターン州の州都パキスタンアフガニスタンとの国境に近く、パキスタンのクエッタ鉄道で結ばれる。イスラム教スンニー派のバルチ族が多く居住する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ザーヘダーン」の意味・わかりやすい解説

ザーヘダーン
Zāhedān

イラン南東部,パキスタン国境近くに位置する都市。バルーチスターン・シースターン州の州都。人口53万(2003)。同市の住民は,シーア派のイラン人,スンナ派バルーチ族,インド人などが混在する。第1次大戦前は一村落にすぎず,イランの主要都市のうちで最も新しい都市の一つである。レザー・シャー・パフラビーによる改名(1935)前はドズダーブDozdābといわれ,1918-19年にパキスタンへの鉄道が施設され,42年には連合国がソ連への物資輸送用にマシュハドへ道路(約1000km)を建設し,交通上の要地として発展した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザーヘダーン」の意味・わかりやすい解説

ザーヘダーン
ざーへだーん
Zāhedān

イラン南東部、シースターン・バルーチスターン州の州都。人口41万9518(1996)。アフガニスタンおよびパキスタンとの国境の町で、イギリスがインド支配のために敷設した鉄道によってパキスタンと結ばれている。住民の多くはスンニー派のバルーチ人で、イラン語系のバルーチ語を話す。

[香川優子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android