ザール炭田(読み)ザールタンデン(英語表記)Saar Kohlenfeld

デジタル大辞泉 「ザール炭田」の意味・読み・例文・類語

ザール‐たんでん【ザール炭田】

ザールラントにある炭田。良質な石炭を豊富に埋蔵

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ザール炭田」の意味・読み・例文・類語

ザール‐たんでん【ザール炭田】

ザールラントにある大炭田。フランスのロレーヌ炭田と連続し、良質な石炭を埋蔵。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザール炭田」の意味・わかりやすい解説

ザール炭田
ざーるたんでん
Saar Kohlenfeld

ドイツとフランスの国境に位置し、フランスのロレーヌ炭田と連続しているドイツの炭田。面積約350平方キロメートル。層厚0.6~2.5メートルの多数の炭層を含む夾炭(きょうたん)層は、内陸性堆積(たいせき)を示し、上部石炭紀ペルム紀二畳紀下部に属する。炭質は一般瀝青炭(れきせいたん)で、埋蔵炭量約20億トン、年出炭量752万トン(1998)。現在の採掘深度は600~1200メートル。第二次世界大戦後一時フランスに統合されたが、その後ドイツに帰属した。

[木下重教・樋口澄志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ザール炭田」の意味・わかりやすい解説

ザール炭田 (ザールたんでん)
Saar

ドイツのフランスとの国境近くにある炭田。フランスのロレーヌ地区の炭田と同じ地質で連絡し,東西80km,南北12~20kmの細長い範囲で,面積はザール側450km2,ロレーヌ側290km2である。夾炭層は石炭紀と二畳紀に介在し,炭質は歴青炭ないし無煙炭。埋蔵量は28億tといわれ,ルール炭田とならぶ有数の炭田である。
ザールラント
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のザール炭田の言及

【ザールラント】より

…人口は108万4000(1995)。ザールSaar地方ともよばれる。
[地理]
 ザール川,ナーエNahe川山地の一部に属し,ライン粘板岩山地とロートリンゲンの地層段丘との間に位置し,多様な地形をもつ。…

【ザールラント】より

…さらに近年金属加工業や電気機械工業,化学工業も新たな発展を示している。ザール炭田【川本 和良】。…

※「ザール炭田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android