日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 シェラー(Paul Scherrer)しぇらーPaul Scherrer(1890―1969) スイスの物理学者。セント・ザンクトに生まれる。デバイとともに、X線構造解析の手段として重要な、単色X線を用いた微結晶集合体の構造解析に有力な方法であるデバイ‐シェラー法を発明した。この成果を生んだのはゲッティンゲン大学での研究である。その後、1920年、スイス国立チューリヒ工科大学に物理学教授としてデバイとともに移った。そこで、デバイとの緊密な協力関係のもとに、X線による物質構造研究を発展させた。[大友詔雄][参照項目] | X線回折 | X線構造解析 | デバイ | デバイ‐シェラー環 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例