シノペ福音書(読み)シノペふくいんしょ(英語表記)Sinope Gospels

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シノペ福音書」の意味・わかりやすい解説

シノペ福音書
シノペふくいんしょ
Sinope Gospels

現存する挿絵付き福音書写本断片のうちで,最も古いものの1つ (パリ国立図書館) 。ギリシア語本文のページ下欄外にいきいきとした筆勢キリスト伝の場面,預言者などを描いている。 19世紀末に小アジアシノペでたまたま見出されたが,おそらく6世紀中葉に小アジアかシリア,パレスチナ地方で制作されたと考えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android