シノン城(読み)シノンジョウ

デジタル大辞泉 「シノン城」の意味・読み・例文・類語

シノン‐じょう〔‐ジヤウ〕【シノン城】

Château de Chinon》フランス中西部、アンドレ‐エ‐ロアール県の町、シノンにある城。ロアール川の支流ビエンヌ川の中州に位置する。10世紀の創建。12世紀にイングランド王ヘンリー2世により要塞化され、13世紀初頭、フランス王フィリップ2世が奪還し増改築をした。現在、城門の一部と塔が建築当時のまま残っている。1429年、ジャンヌ=ダルクシャルル7世に謁見し、イギリス軍からのオルレアン奪回を進言したことで知られる。ロアール渓谷流域の古城の一つとして、2000年に「シュリーシュルロアールとシャロンヌ間のロアール渓谷」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android