精選版 日本国語大辞典 「シベリアンハスキー」の意味・読み・例文・類語
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中形の北方系使役犬の1種。とがった立ち耳をしたスピッツ族に属し、シベリア北東部のコリマ川流域に住むチュクチ人がそり犬、ときには猟犬として使用していた。ハスキーの語源はほえる声がかれているところからきているといわれているが、元来使役を目的に用いてきたチュクチ人やツスキ人の名前からきているとの説もある。ハスキーは体高51~60センチメートル、体重16~27キログラムの中形犬で、使役犬らしくよく引き締まったコンパクトな体つきをしている。歩様は、軽やかでブラシ状の豊富な毛をもつ尾は、静止時には垂れているが、運動中はカーブして掲げられる。被毛は酷寒の環境に耐えるべく、綿のような密な下毛と滑らかな上毛からなるダブルコートで、毛色は白色の部分があれば、どんな色でもシベリアンハスキーとして認められている。ハスキーの目色にはブルーのものがあり、顔面の独特のマスク模様と相まって特徴的な風貌(ふうぼう)をつくり出している。ハスキーは1971年に日本で初めて登録されたが、当初の人気はそれほどでもなかった。しかしその野性的な風貌にひかれてか、1980年代のなかばぐらいから非常な人気犬種となった。
[増井光子]
『愛犬の友編集部編『シベリアン・ハスキー』(1988・誠文堂新光社)』▽『アメリカン・ケンネル・クラブ編『犬の辞典――AKC公認全犬種標準書』(1995・ディーエイチシー)』▽『ブルース・フォーグル著、福山英也監修『犬種大図鑑』(1996・ペットライフ社)』
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