シャウプ カール(英語表記)Shoup Carl Summer

20世紀日本人名事典 「シャウプ カール」の解説

シャウプ カール
Shoup Carl Summer

07の財政学者,租税学者 元・コロンビア大学教授;元・国際財政学会会長。



国籍
アメリカ

生年
1902年10月26日

没年
2000年3月23日

出生地
カリフォルニア州サンホセ

学歴〔年〕
スタンフォード大学卒

学位〔年〕
経済学博士(コロンビア大学)〔’30年〕

主な受賞名〔年〕
勲一等瑞宝章(日本)〔’89年〕

経歴
1928年コロンビア大学講師となり、助教授を経て、’45〜71年教授、租税を中心とする財政学の講義を担当した。この間、’37年米国財務省の租税顧問、’46年同調査顧問となり、’49〜50年税制使節団を率い団長として来日。日本国内を4ケ月かけて実地調査し、マッカーサー日本占領軍総司令官に税制改革に関する勧告書「日本税制報告書(シャウプ勧告)」を提出、税の負担の公平と資本価値の保全主眼に、直接税中心主義の確立、申告納税制度の拡充、資産再評価の実施など広範な改革案を提言し、その内容は’50年の日本の税制改正で大幅に取り入れられた。’50年から3年間は国際財政学会会長を務め、国連の税制顧問としても活動。また米国租税協会会長のほかベネズエラリベリアの税制調査団長を務め、内外の税制改革に貢献した。著書に「インフレ防止のための税制」「財政学」「国民所得分析の原理」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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