シャバ[州](読み)シャバ

百科事典マイペディア 「シャバ[州]」の意味・わかりやすい解説

シャバ[州]【シャバ】

コンゴ民主共和国南東部の州名。旧名カタンガKatanga。標高1000m前後の高原地帯で,年平均気温20℃。鉱物資源が豊かで,銅,コバルトスズ亜鉛,ウランなどを産する。1891年にベルギー王の私的植民地〈コンゴ自由国〉によって開発が開始され,アフリカ人の強制労働が行われた。1906年にはベルギー,英国両国の資本によるユニオン・ミニエールが設立されて,広大な土地と鉱業権を独占した。1960年コンゴ独立直後から1963年1月までチョンベのもとに中央政府から分離独立した。ベルギーがこれに介入して派兵するなどコンゴ動乱の主要舞台の一つ。鉱物資源の存在と歴史的経緯から,コンゴ民主共和国政治・経済において重要な地方となっている。主都ルブンバシ。49万6877km2。412万5000人(1998)。
→関連項目カレミエコンゴ民主共和国シャバ紛争ベンゲラ

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