ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャピロ」の意味・わかりやすい解説
シャピロ
Schapiro, Miriam
[没]2015.6.20. アメリカ合衆国,ニューヨーク,ハンプトンベイズ
カナダ生まれのアメリカ合衆国のアーティスト。1970年代に台頭したフェミニズムアート運動のさきがけ的な存在。1970~75年のカリフォルニア芸術大学の教員時代にはジュディ・シカゴと協力してフェミニズムアート・プログラムを立ち上げ,インスタレーション『ウーマン・ハウス』(1972)を発表した。また,ミニマリスト運動(→ミニマリズム)に対抗してパターン・アンド・デコレーション運動を起こし,「フィメージ」と称する絵画に刺繍やレース,リボン,縁どりなどを組み合わせたコラージュ作品を発表した。1949年にアイオワ大学で美術学の修士号を取得し,1950年代はニューヨークで抽象表現主義の画家として活動していた。1979年にニューヨーク・フェミニスト・アート・インスティテュートを共同設立した。2002年大学美術協会から特別功労賞を授与された。
シャピロ
Shapiro, Karl
[没]2000.5.14. ニューヨーク,ニューヨーク
アメリカの詩人,批評家。第2次世界大戦に従軍のかたわら書いた戦争詩が好評を博し,のち『戦場書簡その他』V-Letter and Other Poems (1944) にまとめられてピュリッツァー賞を得た。ほかに,詩集『詩人の試練その他』 Trial of a Poet and Other Poems (1947) ,散文詩『ブルジョア詩人』 The Bourgeois Poets (1964) ,また韻文による『押韻試論』 Essay on Rime (1945) や反モダニズムの評論集『無知の弁護』 In Defense of Ignorance (1960) などがある。抑制のきいた視覚的スタイルをもち,肉感的な恋愛詩から鋭い社会諷刺まで範囲が広い。『ポエトリー』誌の編集 (1950~56) のほか,ジョンズ・ホプキンズ大学などで文学を講じた。
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