シュトラウス(Oscar Straus)(読み)しゅとらうす(英語表記)Oscar Straus

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

シュトラウス(Oscar Straus)
しゅとらうす
Oscar Straus
(1870―1954)

オーストリアの作曲家。生地ウィーンで学んだのち、ベルリンでM・ブルッフに師事。ベルリンで劇場指揮者として活躍するかたわら文学寄席(よせ)の音楽を書き始め、ヒット曲『音楽がやって来る』で人気を得た。レハールのライバルとして「オペレッタシュニッツラー」といわれ、ウィーンの世紀末を典雅メロディー活写。代表作に『ワルツの夢』(1907)、『チョコレートの兵隊』(原作はG・B・ショーの『人と超人』。1908)、『愛のロンド』(1914、以上ウィーン初演)がある。第二次世界大戦中はアメリカに移住ハリウッドで映画音楽も手がけたが、1948年ヨーロッパに戻り、バード・イシェルで没した。

[寺崎裕則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android