日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 シュミット(Arno Schmidt)しゅみっとArno Schmidt(1914―1979) ドイツの小説家。ハンブルク生まれ。生起と反復を繰り返す意識の諸現象をとらえるために、正確に対応する散文形式を目ざし、構文の独特な配置実験を試みる。代表作は『レビアータン』(1949)、『石の心』(1956)、『学者共和国』(1957)、『無神論者の学校』(1972)など。伝記、エッセイ、翻訳などの分野で、過去の文学や忘れられた作家の紹介にも情熱を傾けた。[平井 正] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例