日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シュワイツァー(Johann Baptist von Schweitzer)
しゅわいつぁー
Johann Baptist von Schweitzer
(1834―1875)
ドイツの社会民主主義者。フランクフルト・アム・マインに生まれる。弁護士となったが、マキャベッリの政治思想の影響を受けて労働運動に関心を抱き、同地の労働者教育協会の共同設立者となった。1863年ラッサールの率いる全ドイツ労働者協会に参加、1864年には協会機関紙『ゾチアール・デモクラート』(社会民主主義者)を創刊、一時はマルクスやエンゲルスの寄稿も受けた。1867年に協会の会長となったが、第一インターナショナルへの加盟に反対し、ラッサール主義を推し進めようとしたため、反対派がベーベルらとアイゼナハ派を結成する結果を招いた。1871年に政界を退き、以後文学に没頭、1875年7月28日スイスで没した。
[松 俊夫]
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