ショッピング・センター(読み)しょっぴんぐせんたー(英語表記)shopping center

翻訳|shopping center

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ショッピング・センター」の意味・わかりやすい解説

ショッピング・センター
しょっぴんぐせんたー
shopping center

SCと略示することもある。流通近代化を目ざして多数の小売店が計画的に形成する集合商店街のこと。第二次世界大戦後のアメリカで、都市の郊外化に伴う自家用車による購買行動に適合するため、ワンストップショッピング(1回の駐車で必要な買い物をすべて済ませる)を可能にさせる意図から始まった。日本に導入された初期には、大規模小売店の進出に対抗するため、小規模店が共同して駅ビルや地下街を利用するものが多かったが、漸次、大規模店を核とし、各種専門店や付帯施設を計画的に配置し、総合的サービスを提供するものへと変わってきている。交通の便が最重要条件であることに変わりはない。

 ショッピング・センターには、その商圏(顧客吸収範囲)に応じて、主として専門品と買回り品を扱う大規模都心型、買回り品を中心にする大・中規模郊外型、日用品を主体にする小規模近隣型の3種がある。住宅の郊外移転と生活水準の向上は、日用品を近所で買い、買回り品や専門品を楽しみながら時間をかけて買い求めるという購買慣習を生み、これが新しい商店街を生み出すことになった。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ショッピング・センター」の意味・わかりやすい解説

ショッピング・センター

大規模集合型小売商店街。通常,小売店だけでなく,飲食店駐車場等のサービス施設を備え,郊外型のものが多い。日本においても,1969年に開発された〈玉川高島屋ショッピング・センター〉を皮切りに,モータリゼーションと郊外化の波に乗って普及した。近年大規模小売店舗法の運用改善や規制緩和背景出店が急増している。
→関連項目カルフール[会社]ショッピング・モールワンストップ・ショッピング

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android